そこに線を引いたのは
紛れもないこの私です。
足でならして消してしまえば
消えてしまう線。
消えない事実。
消したいと願いながら
濃ゆく上から上からなぞる日々。
認めてしまえばい
いっそ楽なのに。
どうしてそれができないのか。
あの頃は純粋に
なりたい自分を想像していた。
自分から見える景色しか見ていなかった。
今では自分を人の中にいれて
景色を見ている。
それも事実。
別にいいとか悪いとかじゃない。
そうなのだ。
別にいいとか悪いとかじゃない。
そうなのだと。
私の存在を私が認める。
私の存在を認めてください。