#parallel123world30［短編5］
昔のゲームを買おうと思い
中古のゲーム屋さんにいった。
棚を端から見ていたら
《新感覚RPG//nuts land》
定価1800円→50円
「驚愕の安さ」って呟いて
恥ずかしくて周りをみる。
店員がレジでぼーっとしてる。
とりあえず、買ってみることにした。
家に帰って、ゲームボーイにソフトを入れた。
【説明書】
《新感覚RPG//nuts land》
主人公を選び、いろんな街を旅をしていきます。仲間を増やして、アイテムを手に入れたりして旅をしよう。
スイッチを入れて、始めてみた。
主人公を選ぶ。
RPGの最初は決まってそうだ。
【主人公】
独り身の戦士
ん？？選ぶ式ではないのか？
これだけ？
ただの戦士ではなく、"独り身"。
勇敢なはずなのにどことなく悲しい。
とりあえず、ゲームをスタートした。
平凡な街を歩く。
なんの刺激もない。
歩いているとまた人を見つけた。
話しかけてみた。
よくわからない会話の後
《仲間にしますか？》
のテロップがでた。
独り身を卒業するためにも、仲間にすることにした。
その人は、『無計画な預言者』。
この旅はどうなるのだろ？
預言者なのに"無計画"、行き当たりばったりな予言をするのだろうか？
と不安になりながら、進んだ。
何かと戦うこともなく
ただただ、歩くだけ。
この街から出よう。
次の街に行くことにした。
次の街に入った時
何者かに話しかけられた。
またもや、《仲間にしますか？》のテロップ。
もう、仲間にしないという選択肢は無いと思い、仲間にすることにした。
その人は、『伝説の花火師』。
全くもって、このゲームはふざけている。
どのように終わるのか
何が楽しいかもわからない。
でも、次の仲間が気になり出した自分がいた。
それから、3つの街を訪れたが
仲間を作ることはできなかった。
そろそろ、ゲームを終わろうかと思っていたら。
またもや、《仲間にしますか？》のテロップ。
その人は、『ふて気味の夢想者』。
なんだか、不思議な4人が集まった。
この4人で何が出来るのだろうか？
・独り身の悲しみを背負いつつ戦う
・無計画なのに予言しちゃう
・一発花火をあげる
・夢を語るがどこが現実の世界を卑下している
何ができるかなんてわからない。
この4人とあなたも旅をしませんか？
いろんな意味で面白い。
Are you nuts??
