#parallel123world47[短編8]
誰かの光を吸い取って、
その光で輝いてるのか。
想いを寄せてくれた人が弱ってく。
闇が深すぎて。
落ちて落ちて落ちて落ちて。
落ちていくような。
いつになったら底につくのだろう。
出会った頃は、
不思議な光を放ってた。
誰のでもない自分の光。
誰かを傷つけるくらいなら、
いっそのこと独りでいいとかいってみたり。
そう誓ったはずなのに、
また誰かを求めてしまう。
独り一人1人ヒトリひとり。
孤独感。
掴もうとすると、
手からこぼれて行く。
まるで水のように、指の間から。
暗い場所を、
身体が自然と求めてしまう。
いつから、
こんな感傷的な人間になったんだろう。
落ちまくってる。
アリスワンダーランドの主人公。
うさぎが時計をもって、
急かしてくる。
「そんなに、急いでどこにいくの?」