【parallel _123_world】

自分も知らないもう一人の自分、あなたの中にも。

etc. 【短編】

#parallel123world24[短編1]

 

 チャイムが鳴り、ここから解放される時。

トビたくなる。

箱の中に入り、チャイムと共に動く。

マリオネット。

時間とルールというもので踊らされている。

はたまた、踊っているのか。

それは、本人でさえわからなくなる。

 

答えのある問題をひたすら解く。

答えを覚えていく。

しかし、これから行きていく社会。

答えがあるのだろうか。

そんな事を考えていたら

靴箱まで着いていた。

特に友人もいないから。

先生に「さよなら」といい帰る。

明日もまたくる、ここを去る。

 

 

教える事を教えること。

難しい難題。

幸せな不幸せ。

さっきのあの子は、友達はいないのだろうか。

学年が違うと顔も名前もわからない。

「さよなら」といったあの子は

気だるさが混じっていた。

しかし、どこか爽快な顔をしていた。

あと、ひと仕事。

電話がなる。

 

 

歳を重ねる度に増えるもの。

幸せとシワ。叶わなかった夢。

電話をかけるが、なかなかでない。

あの子がもうすぐ帰るはず。

帰ってくる前に。

電話のコールがなる中

相談したい内容を頭に浮かべながら

若い頃を思い出す。

うちの庭には、二羽ニワトリがいる。

家の外では、子ども達が元気に遊んでいる。

 

 

いつも遊ぶ時の集合場所。

ニワトリの家。

最近ハマってるのは

探検ごっこ

将来の夢は仮面ライダー

大きくなったら、大きくなったら。

大きくなったら大人になる。

 

 

こんな日常。

人の情景追いかけっこ。

その他にも、色んな人がいる。

でも、あなたは一人。

あなただけの人生を。

日常の空想。

 

et cetera.

その他に入りたくない。

刺激的な鮮やかな思い出を。