【parallel _123_world】

自分も知らないもう一人の自分、あなたの中にも。

窓の外【短編】

#parallel123world87[短編20]

 

 

部屋に帰り、電気を消し寝る。部屋が静かすぎて、外の道路を走る車の音が聞こえる。4月はみんなこんな感じなのか。まだ、どうなるかわからない部屋。どうして行こうかと考える。自分の部屋なのに、落ち着かない感じ。不安と期待とが、とにかく交互に来る。忙しい頭の中。そんな時でも、朝は来る。窓の外は、今日も曇天。勝手に海辺の街は、毎日晴天とか思ってた。別に悪くない、空がどうこうは関係ない気がする。この窓の外、"見えている世界"と"見えていないの世界"。新しい環境に身を置くことで、見てきたものが180度変わることがあるのかも。180度と言わずとも、90度くらいならあるのかも。

 

 

窓の外の世界は、案外。自分が思っているほど、そうじゃなくて。自分が思っていたものと、全然違う。惑わされないように、そっと歩く。左右確認、信号機のよう。『青』とか『赤』、『黄』もある。もっとたくさんの色がある。

 

 

窓の外。は。案外。

 

マドわされる。