【parallel _123_world】

自分も知らないもう一人の自分、あなたの中にも。

ある日の午後に【短編】

#parallel123world32[短編6]

 

 

ある日、恋人がいきなり

 

「できない事が多い。」

と、悲しそうな顔で呟いた。

 

気の利いたことは言えなかった。

 

家に帰り、一人で考えていた。

『今はできないが、今からできていく可能性は十分ある。だから、今はこれから出来る事が沢山増えていくと考えたらワクワクする。』

 

 

足りない
未完成なもの

って、可愛くて綺麗だよね

 

完璧になっても

君は可愛くて綺麗で

愛しい存在

どんな君も大切な人

 

 

この世は常に移ろいゆくもの

無常ということを知ると

なぜか、心が軽くなる

 

今の悩みも

この先の

楽しみに変わるのかもしれない